このタイトルを書くだけで、今でも涙がにじんできます。
そらとの生活が始まったとき、毎日が楽しくて仕方ありませんでした。
最初は「きちんとしつけをしよう!」と意気込んでいましたが、
そらはとても頑固で、思うようにはいきませんでした(笑)。
先に飼っていたミニチュアダックスのゴン太とプチが年老いていく中で、
「しつけって本当に必要だったのかな?」と考えることがありました。
そらと過ごすうちに、「元気でいてくれるなら、それだけで十分」
と思うようになり、トイレトレーニング以外のしつけをやめました。
すると、不思議なことに、そらは無駄に吠えず、落ち着いた性格になり、
私も心に余裕を持てるようになりました。
そらのことを心から大切に思い、
まさに「溺愛」という言葉がぴったりの関係でした。
そらの異変と病気
そんな穏やかな日々の中で、そらが右前足を頻繁に上げるようになりました。
「どうしたんだろう?」と様子を見ていましたが、
症状は次第に悪化し、病院へ行くことに。
触診、レントゲン、血液検査を行い、
薬やサプリを試しても原因はわかりませんでした。
ちょうどその頃、私はドッグトレーナーの仕事が決まり、
「そらが元気になったら、一緒に訓練してみたい!」と
楽しみにしていました。
しかし、そらは痛がる様子こそなかったものの、
足を引きずるようになり、
獣医師から「CTとMRIの検査を受けたほうがいい」と言われました。
検査の予約をした直後から、そらの症状は急激に悪化。
突然、痛みに耐えきれず悲鳴を上げるようになり、
明らかに元気がなくなりました。
検査の日程を早めることはできず、
強力な痛み止めを使いながら過ごしていましたが、
検査を受ける頃にはそらは自力で立てなくなっていました。
余命宣告と最後の決断
検査の結果、
右前足から神経に沿ってがんが広がり、
肋骨の内部を通り、脊髄まで達している状態 でした。
治療法として、
-
抗がん剤治療
-
右前足を切除し、がん細胞を取り除く手術
が提案されましたが、それを行ったとしても余命は半年から1年。
「やっと原因がわかり、治療ができる」と思っていた私は、
大きな衝撃を受けました。
しかし、そらは毎日悲鳴を上げるほどの痛みに苦しんでおり、
これ以上の痛み止めはないと言われました。
自然に命を全うすることも考えましたが、
その間ずっと痛みに耐え続けることは、
そらにとってあまりにもつらい選択でした。
何度も悩み、何度も涙を流し、
私は最終的に安楽死という決断をしました。
2023年11月1日。 6歳のそらは、本当に空へ旅立ちました。
そらがくれたつながり
この時期の私は、さまざまな出来事が重なり、
人生で最も精神的に苦しい状況でした。
しかし、新しく始めたドッグトレーナーの仕事を通じて、
会社の犬たちに元気をもらい、
少しずつ気持ちを整えることができました。
今では、この仕事はそらがつないでくれたご縁
だったのかもしれないと感じています。
そらがいたからこそ、今の私がいる。
ありがとう、そら。
ずっとずっと、大好きだよ。
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